愛知県長久手市ごじから村ほとぎの家及び名古屋市名東区猪高緑地において、一般市民を対象とした森を歩くフィールドワークと自然農の講演会、自然農で栽培した野菜による食事会のクロスメディア的な参加型のイベントを企画・運営を行い、身近な自然や自然農への理解と市民の交流の促進をおこなった。
2007年10月8日(月、祝)15:00-20:00
ゴジカラ村ほとぎの家(愛知県長久手市)
猪高緑地(名古屋市名東区)
講演 :川口由一
調理 :パラレル食堂(松山奈津子、樋口 仁)
森の案内 :市原陽子
企画、運営:環境メディア研究会、石井晴雄
スタッフ :野呂有里、浦 雅子、伊藤美穂、渡 雅子、中島さん
初秋の体育の日に、自然農の推進者の川口由一さんを迎えて講演会と、オーガニックフードユニット、パラレル食堂による食事、そして森の案内人で森林療法家 の市原陽子さんによる「森をあるこう」というイベントを開催しました。多くの方に参加にしていただき、自然農を初め自然や森、食などナチュラルな生き方に 関心のある方が多いことがあらためて感じられました。体育の日のこの日前後は古来より、秋の収穫を祝うお祭りが行われていたそうで、まさに恵みの秋にふさわしいイベントになりました。
森を歩こう 15:00-17:00
市原陽子(いっちゃん)の案内で、秋の猪高の森を歩きました。ムカゴやどんぐり、楠の実をみつけたり、花のにおいを嗅いだり、イノシシやモグラの痕跡をみつけたり、のんびり森歩きをたのしみました。 総勢34名の方の参加がありました。
屋台、ワークショップ 15:00-17:00
森を歩いている時間にはさまざまな屋台がひらかれ、西村自然農園の西村さんによる手作りの食材の販売、NAPカフェの蝦江みほさんによる綿花の糸繰りワー クショップ、なりさんの森の本の販売、川口由一さんの書籍の販売などが行われました。
川口由一講演会 17:00-19:00
川口由一さんに自然農のお話をスライドを交えながらうががいました。地球の歴史と人間の文明、芸術にみる人間の精神の変化、自然農の実際など、川口さんの 自然観、歴史観に裏打ちされたテーマでお話をうかがいました。草や虫を敵とせず、肥料や農薬もやらず、堆肥さえ施す必要がなく、すべてを自然に任せること で全てがよくなるという自然農は、透徹した自然観、宇宙観を感じさせました。最後の質疑応答の時間では、自然農の具体的な方法について質問などがあり、真 剣に聞き入る参加者の姿がありました。
食事:パラレル食堂 19:00-20:00
川口さんの講演会の間に、パラレル食堂のスタッフとチャドさん夫妻、他のスタッフによって食事の準備がおこなわれました。食材は知多のチャドさんによる自然農で育った野菜を使い、かまどの火でご飯とみそ汁が作られました。
食事の前に、食事をつくってくれたパラレル食堂の松山奈津子さん、樋口 仁さん、自然農でできた野菜を提供してくれたチャドさん夫妻、お味噌を提供して くれた西村自然農園の西村さん夫妻が紹介されました。それからパラレル食堂の松山奈津子さんからメニューが紹介され、参加者が順番にならんで食事を盛りつ け、思い思いの場所で食事を楽しみました。
メニュー
*おくどさんで炊く秋の味覚 きのこご飯
*胡麻たっぷりけんちん味噌汁(西村さんのお味噌*チャドさん野菜)
*いがぐり揚げ(ほっくり栗まるごと入り)
*ちゃど野菜ぎっしり生春巻き (秋らしく落ち葉型で抜いた
人参が皮からすけてて綺麗だったね)
*摘みたて小松菜と油揚げ 舞茸の和え物(チャドさんの小松菜 感激!)
*薪で蒸したてほっかほっか里芋五香粉藻塩添え
(チャドさんの里芋!そのまんまを味わってもらいたかったメニューです)
*きゅうり うり 人参のぬか漬け
*チャドさん秋茄子の塩もみ
*落ち葉のっけ 鬼まんじゅう
川口さん畑来訪
また川口さんに愛知芸大の自然農の畑に来ていただき、実際の畑をみていただきました。まだ自然農を初めて2年目の畑ですが、これからが畑の草の循環がはじまり、よくなって行くことでしょうとのお話でした。