愛知県長久手市の愛知県立芸術大学の学内で、学生や社会人を対象にエコハウスを建てるワークショップの企画、ディレクションをおこなった。年間を通じて地域の森林や林業の実態調査、間伐材の搬入、基礎作り、柱を立てる、屋根を作る、壁を作るなど、トータルな建築のプロセスを参加者が自ら体験した。
企画:石井晴雄
概要
地鎮祭と食事会 それから午後はやり方と水引の作業が行われました。 小雨の中で麻縄でエリアを囲んで 中に野菜やお酒、米、昆布、果物などでお供えして めいめいに玉ぐしをお供えして礼拝して 地鎮祭をおこないました。 そのあとは畑でとれたサツマイモ、大根、ごぼうと 自家製味噌でスイトンをつくって食べました。 総勢12人でした。 そのあとは 現場にもどって大工の柘植さん、建築士の一柳さんと 学生数人で伐採や周辺の木をどけたり、 あとは柘植さんによって「やり方」といって 建設予定地の周囲を板で囲って平面を出して そこへ水糸でほぼ建物が建つ位置を決めました。
まず人力で柱を運び込む。まだ伐採したてて水分を含んだ材木はずっしりと重い。
続いて三つ又を組んで柱を縦に持ち上げる。 もちあがったら垂直にして基礎に設置。 普通はこれらの作業は今ではすべて重機でやるそうだけれど、 重機の入らないところだし、その予算もないし、 でも人力でやるところがたいへんだけれど楽しい。その後、基礎の上に置いた柱はコンクリートの 基礎の金具にボルトで固定する。
続いて柱の垂直を出す。 スジカイで柱を固定する。 レーザーを使って 柱の垂直を出す。 ローテクだけど、 ハイテクでもある。昼前に8本ある柱のうち 長い方の4本が立ち終えた。 昼はのろちゃん、まやはっちゃんがつくってくれたご飯で一服。 作業のあとのこういうご飯がまたおいしい。午後は短い方の柱を立てる。 軽いので三つ又なして 人力で一気に立てる。 みんな作業の中身がわかってきたので 調子がでてくる。
柱が8本立った! 次に屋根の材木を柱の上にのせる作業。 ひもをかけて人力で持ち上げる。 普通は重機でやる作業だろうけど、 みんなで材木を持ち上げてほぞ穴にはめて組んでゆく。
屋根になる4本の材木をのせて 一段落。続いて、屋根の横にわたす 長さ4.3mのもっとも重い材木を担ぎ上げ、 上からロープで引っ張り上げる。
材木を一本あげるごとに 拍手と歓声があがりました。 大工の柘植さんも「たのしい」と言っていました。 なんだかみんなの顔もいっぱしにみえてきます。 2日でやろうと思っていた作業を ほぼ1日で終えて、 ここちよい疲労感につつまれて 作業をおえました。みなさんありがとうございました。 のこりの作業はまた 正月明けてあけの7日からやります。