子供の野外体験ワークショップ「フォレスト」

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日本デザイン学会第61回春季研究発表大会、口頭発表
テーマセッション A7-06子どものためのデザイン部会、テーマセッション 「子どものためのデザイン」
2014年7月5日(土)
福井工業大学

日本デザイン学会誌「デザイン学研究2014第61回研究発表大会概要集」CD-ROM
2014年7月
共著

近年は地域のコミュニティーの存在と住民同士のコミュニケーションが重要になってきている。本研究は愛知県立芸術大学の豊かな自然環境を活かして、地域の子供や大人や学生と関わりながら野外体験、農耕体験、自然素材を生かした造形体験、コミュニケーション体験をするワークショップシリーズである。2008 年より開始したこのワークショップシリーズは年間8回から10 回程度おこない、参加する子供や親子の様々な変化などについて考察した。

共著者:宮崎喜一、名川敬子


抄録
「フォレスト」は愛知県立芸術大学の豊かな自然環境の中で、地域の子供が地域の大人や学生と関わりながら野外体験をするワークショップシリーズである。2008 年より開始したこのワークショップシリーズは年間8回から10 回程度、季節によって移り変わる様々な自然の要素をもとに、毎回テーマを変えて開催している。現代社会は価値観が多様化しているので、誰もが共通の体験や価値観を共有してコミュニケーションをすることが困難になっている。そこで誰もが参加できるコミュニケーションのプラットフォームとして野外活動は有効であると考える。野外では共同で働くことになるので、労働は他者と関わるコミュニケーションの一つの形になる。また自然環境という、人間のペルソナ(=社会的な顔)から解放される空間においては人々の社会的な記号は意味を失い、自ずとオープンな意識が生まれる。そのような意識の状態になってはじめて、本来のコミュニケーションが可能になる。

日本デザイン学会 第61回研究発表大会 セッションID: A7-06

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