インタビュー

長久手市内で完全無農薬で無化学肥料で野菜を栽培している”てのひら農園”の小島伸哉さん、由紀子さんご夫妻にお話をうかがいました。

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ゆいまある:農業を始めたきっかけって何ですか?

小島伸哉(以下伸哉さん):もともと有機農作物の流通の仕事をしていたのですが、有機の野菜っていうのは慣行農法の農薬使う野菜と違うから、それをお客さんにも説明しなきゃいけなくて、そうすると現場の野菜作りも自分で知ってないと消費者の人にも伝えられないし生産者とも話が出来ないから、それで流通の仕事をやりながら自分で畑を借り野菜作りを自分で無農薬でしてたんですけれど、それが面白くなってきて、作る方がダイレクトにお客さんに話が出来るので生産者になってしまったっていう訳です。

ゆいまある:販売はあぐり村とかですか?

伸哉さん:あぐり村とか、あと地元の長久手のイベントがあった時に呼ばれて販売したり、あと 栄でオアシス21でも毎週オーガニックの野菜を売る市があって、そこでも販売しています。

ゆいまある:どういう農法でやっているんですか?

伸哉さん:完全無農薬、無化学肥料でやっています。

ゆいまある:完全無農薬で育てている時に、気を付けていることとか、大変なことってありますか?

伸哉さん:大変なことは、農業全般全て大変だと思うんですけれど、その適期を守ることですね。

ゆいまある:適期っていうのは?

伸哉さん:冬に出来る野菜をもっと早くやれば、まだ出てきてないので高く売れる。だけどそこを狙うと結局虫の餌食になったりするので、その作物が一番安定的に出来る、普通にできるように作るということです。

ゆいまある:それを見極めるは難しいですか?

伸哉さん:慣れてくれば普通にやっていればできるんですけれど、欲を出すと結局そういうことになるんです。普通のものを普通につくるということですね。

小島由紀子(以下由紀子さん):初めて作るときはいつ種をまいたらいいかっていうのは分からないから。だから普通に種まいて白菜が出来るかって言ったら、夏の暑い時期にまだ蝶々とかいっぱいいるので防虫でネットをかけるんだけど、どっかしらから絶対入ってきちゃって、そうすると卵産んで、もう穴だらけになっちゃう。勿論それでも食べれるんだけど、私たちはそれを売って商売にしてるから、無農薬と言ってもなるべく虫食いがないように注意をしなきゃいけない。

伸哉さん:だから、虫が繁殖する時期っていうのをちゃんと畑をやりながら見てて、その時期にはちゃんとした防除がいる。僕らは農薬を使わないからトンネルをしたりということをするんですが、観察力がすごいくいるんです。

由紀子さん:まず、天候だよね。結局、今だんだん温暖化になって夏も長くなったり、季節によっては短くなったりとか、いきなり雪が降ってきちゃったりすると、今年とかだとすごい気温差が激しかったりするから、そうするとやっぱり野菜も全然育たなかったりとか。化学肥料使う人は、そこで栄養剤とかあげて成長することは出来るんだけど、うちはそういうことはしないから、そうするとやっぱり野菜も小さいままだったりとかするっていうリスクはあるんだけど、それでもやっぱり農薬を使わないっていうことに徹底してるから、持ってきたものを自然のままに販売します。だからなんでこんなに小っちゃいのって言われたらそういう説明をして、納得して買ってくれもらえるっていうのが直接販売のメリットでもあります。直販所だと置いてある物しか見れないから、なんでこんな小っちゃいのにこんなに高いの?とかって言われるっていう可能性もあるんだけど、それにはちゃんとした理由があって、それに慣行農法じゃないから、同じ形とか同じ大きさにはならない。

ゆいまある:納得して買ってもらうっていうのが一番いいですね。

由紀子さん:それが本来あるべき姿だと私は思ってるんで、スーパーに行けば安い野菜はいっぱいあるんだけど、でもそれは”作られてるもの”っていう風に私は思っちゃうんで。

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ゆいまある:ここで農業していって、今後こういうことがしたいということはありますか?

伸哉さん:長久手は今人口も増えて、若い人も増えて、宅地化が進んでてきてるでしょ。だから農地が減っていく一方です。じゃ農地を持ってる人が少ない面積だけどそれを維持していけるかっていうと、ちょっとわからない。それに次の世代の人たちも都市に近いとあんまり農業に興味を持たないから、せっかく長久手は街と田園風景が共存してるところだから、その田園風景は残していった方がいいんじゃないかなっていうのがあります。たまたま縁があってここへ就農出来たんですけど、今後のことを考えたら、やっぱり農地を維持していきたいっていう。農地を維持したいって言っても一人で出来ることじゃないから、その農地を維持できる仲間を作っていきたいなっていう。世間一般的には、農業では食っていけないよっていう風に言われるけど、そんなことはなくて、ちゃんとこれだけ売り先に近いっていうすごいメリットがここはあるわけだから、ちゃんとした物を作ってちゃんとしたお客さんを掴めれば出来る一番いい立地条件にあるところだから、それをまず自分たちが、あんな人でもやってるから出来るかというサンプルっていうか模範にならなきゃと思っています。そうすればもっと若い人でも、農業やれるっていうことで、入ってくる可能性があるので。これから10年後、20年後を考えると、自分でちゃんとしたものをやってれば若い人がそれを見て、ついてきてくれるんじゃないかなっていうのでやってるし、一番はだからそういう仲間を、農業やる仲間を長久手で増やして、しかもそれで生活していく人が、それを生業にしている人を増やしたいっていう気持ちでやっています。

ゆいまある:長久手の街と農業自体が、近いっていうのはすごくいいなって思うんで。

伸哉さん:小さいお子さん持ったお母さんとか絶好の環境だと思うんで。だから、それを、せっかくそういうところがあるのに、やっぱ宅地とか商業地のしちゃやっぱり勿体ないなっていうのが、よそ者だから、すごい余計僕は見える。

ゆいまある:若い人もどんどんそういう風に、農業も始めていったりしてくれたらいいですよね。

伸哉さん:持続性持たせるには、やっぱり若い人に魅力があるっていうことを知らしめないといかんから。それのサンプル。みんなのこんな人がいるわっていう風に思ってくれるような風になればいいなと。

ゆいまある:ありがとうございました。